A visit to Akita's World Heritage Site: Ise-Dodai Ruins

今年のゴールデンウィークの話になりますが、秋田県北秋田市にある伊勢堂岱(いせどうたい)遺跡へ日帰り旅をしてきました。

最近、縄文文明に興味を持ち始め、近場でどこか行けないかと探したところ、秋田にも立派な縄文遺跡があることが判明。

しかも、2021年7月に世界遺産に登録されたばかり。これは行かねば、ということで早速ドライブに出発しました。

4000年前の縄文遺跡・伊勢堂岱遺跡へ

高速を降り、田舎道を走って到着。きれいに整備された山道の先に遺跡が見えてきます。駐車場がメインの遺構である環状列石を模した半円形だったのが印象的でした。

訪れた日は曇り空で人もまばら。ゆっくり見学できました。

伊勢堂岱遺跡は約4000年前に作られたものだそうです。
4000年前と聞いてもピンときませんが、実は日本の縄文文明は、中国の黄河文明よりもはるか前から存在していたんですね。

そんなことを考えながら遺跡を見ると、見え方が少し変わってきます。

森の中の散策と謎の遺構

伊勢堂岱遺跡は、主に4つの環状列石がある屋外エリアと、土偶などが展示されている資料館で構成されています。全体的な規模は小さめという印象です。

伊勢堂岱遺跡のパンフレット
遺跡のパンフレット。

まずは屋外エリアへ。資料館から環状列石群までは少し歩くので、スニーカーで行くのが正解でした。

周回コースを歩いていくと、途中に大きな溝状遺構があります。これが何のために作られたのかは、まだわかっていないそうです。用途不明のただの穴、という感じですが、「謎」とか言われると、かえってワクワクします。

周囲は林になっており、栗の木らしき木々も生えていました。「縄文人が収穫しやすいように栗の木を低く改良した」という話を聞いたことを思い出し、「この高さで収穫するのは大変だっただろうなぁ」などと、当時の暮らしに思いを馳せながら散策しました。

未完のストーンサークルに秘められた祈り

散策の末、メインである環状列石群(ストーンサークル)に到着。自然の石を円形に並べた遺構ですが、ここのものは半円状だったり、完全に円になっていないものもあります。

直径20〜30センチくらいの大きな石が並ぶ。奥には柱のようなものも。
直径20〜30センチくらいの大きな石が並ぶ。奥には柱のようなものも。

このストーンサークルはなんと200年もの間作り続けられたそうですが、なぜか未完成。近くの川から石を運ぶ作業に200年も?と疑問に思いますが、この場所が高台で白神山地を一望できることから、宗教的な儀式の一環だったのかもしれません。

未完成の理由には諸説ありますが、公式動画では、円をあえて欠けさせることで、生命が永遠にめぐり続ける再生の祈りを表したのではないか、という説明がありました。

以下の公式動画で、ストーンサークルの謎について少し触れています↓

ここにしかない「変な遺物」たち

遺跡エリアを後にし、資料館へ。見学料は無料です。

館内では年表や土器、土製品などが展示されています。
特に面白かったのは、キノコを模したものや、○△□の形をした小さな遺物。山深い秋田らしいキノコのチョイスに、縄文人が少し身近に感じられました。

祭事の道具とのことですが、ラフな作りのものもあり、子どもが手遊びで作ったのかも?と微笑ましくなりました。

様々な土偶。

そして、楽しみにしていた土偶コーナーfart.

歴史の教科書で見るタイプから、のっぺり顔、笑っているように見えるものまで、実に多種多様。近くで見ると、服飾の模様がとても細かく精密なことに驚かされます。

よく見るタイプの土偶

手作業でこれほど繊細な装飾を施していたなんて信じられないほどです。

ほとんどの土偶が一部欠けたり割れたりしているのも不思議です。ストーンサークルの未完成と何か関係があるのかも…などと考えながら、土偶に残る手作業の跡をじっくりと眺めました。

様々な土偶

よく見るタイプの土偶

いかり肩の土偶。
いかり肩の土偶。

全体を通して1〜2時間ほど見学し、遺跡を後にしました。

今回は伊勢堂岱遺跡を訪れましたが、秋田にはもう少し北に大湯環状列石という、より大きな遺跡もあります(たぶん、そっちのほうが有名)

また、いつか三内丸山遺跡にも行ってみたいという思いがますます強くなりました。

縄文の世界にどっぷり浸れた、楽しい一日でした。

公式サイトなど

伊勢堂岱遺跡 公式サイト
https://www.city.kitaakita.akita.jp/isedotai

世界遺産 北海道・北東北の縄文遺跡群 – 伊勢堂岱遺跡
https://jomon-japan.jp/learn/jomon-sites/isedotai